十九のナイトコラム

感じる思う考える 人を生きる

成績評価

大学生になると1年生と4年生が同じ授業を受けることになる。そこで疑問に思ったのが成績評価。1年生と4年生を同じ土俵で成績をつけて良いのだろうか。当然4年生の方が有利であるように感じる。例えば小論文やレポートでも4年生のものの方がデキが良いのが当然では無いだろうか。むしろ1年生で4年生より出来が良いのならば特例である。

 そこで考えるのが成績評価の基準である。どれほど授業の内容を理解出来ているかという理解度の基準であれば、理解力の差の問題である。1年生と4年生であれば3年分もの理解する能力の差がある。大学生にもなれば差はないとし1年生でも4年生でも理解できるような内容にしたとしても、それは教授のさじ加減であり、主観である。個々のレベルの違いをつけるのが成績評価というならば、授業はただの情報の報告であり、個々の力を伸ばすという本来の教育の目的はどこへ。

またレポートや小論文評価に関しては文章力や語彙力の差が出てくる。これは理解力にも繋がって来る、知っている言葉や語彙により理解できる範囲や力が変わると思う。

 成績は相対的なものであるのだろうか。だとするならば小学生と大学生で同じ課題に取り組んだ時、当然大学生の方が質が高い。理解度で言っても大学生の方が深く理解できるだろう。